2回目は、自律神経調整法です。
いくつかある中でも呼吸法は、手っ取り早く、
誰もが実感もしやすく、効果も感じやすい方法にあたると思います。
あなたも一度や二度は、やったことがあるのではないでしょうか?
私が知った38年ほどの大昔にもありました。
キッカケは、高校3年で大学受験を選び、
勉強の時間VS効果を測定したくて取り入れてみたのです。
国語の勉強のために、本をたくさん読むようにして、古本屋にお世話になるように
なったのですが、その本屋で見つけた 確か「自律神経調整法」というタイトルの本
がスタートでした。
呼吸法から始まり、様々なやり方が、本にも紹介されていました。
どれも取り組んでみましたが、受験目的の当時にとって、そこに、たくさん試行錯誤の
時間は用意できず、実感があまりないままに受験戦争に突入していきました。
中でも唯一効果を多少実感できたのが、呼吸法でした。
・呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸がある(言われてみると小学生から水泳などで
やっていたが、学問的に知ったのは初めてだった)
・呼吸には鼻からと口からがあり、それぞれ意味や役割が違う
・呼吸法を取り入れると脳の活性化が起こせる
・呼吸は意識しなくても生命活動のためにされているが、意識してコントロール
することでメリットがある
・呼吸は瞑想でも紹介しましたが、基本的な瞑想で使う手法である
・呼吸の仕方は奥が深く、スポーツなどで激しく身体を動かす時は意識的に
2・2呼吸(吸う吸う、吐く吐く=スースー、ハァーハァー)したり、
吸い込んだ空気を肺に一旦溜めて、呼吸を止めて、
肺からの酸素吸収を高めてから吐き出す方法もある
・寝転んで、目を閉じる。今の自分の呼吸に耳を立てる。呼吸が感じられたら、
意識して呼吸を続ける。吐く息を○○秒。吸う息を△△秒にする。
(秒数は意識し過ぎない)
・呼吸時に色んな外野音が入っても気にしない
・○○が始まるが、コントロールする
・○○は大なり小なり、誰にも起こるもの、と理解する
・呼吸法を使って、毎日を過ごしていき、慣れてくると起こる現象を観察する
・その現象に対して感謝できれば、しめたモノ。まずは、その現象が起こったのが、
呼吸法を始めたからか?そうではないか?を検証する
それから、ご紹介したいのは、
「自律神経訓練法」です。
これは、自律神経のバランスをとるトレーニングです。
自律神経とは、ご存知の方も多いと思います。言われている事としましては、
脳からの指令を受けて、全身の臓器や筋肉の働きを調節する神経の事です。
自律神経には2種類あります。活動時や昼間に活性化して全身を緊張させるのが
「交感神経」、安静時や夜に活性化して全身をリラックスさせるのが
「副交感神経」です。
ストレスや緊張が強い状態になると交感神経が活発になりすぎ、
心身が疲弊してしまいます。
今となっては、とても良く知られていますが、
健康的な生活を送るためには、
この2つの神経のバランスがとれていることが大切です。
自律神経訓練法は、自分の体に暗示をかけるようにして、
交感神経と副交感神経のバランスをとっていくものです。
自律神経訓練法の行い方
自律神経訓練法は、まず「気持ちを落ち着ける」というトレーニング(背景公式)
から開始し、6つのトレーニング(公式)を行って、
最後に消去動作を行います(寝る前に行った場合は、消去動作を行わない)。
すべて終了するのに15~20分間ほどかかりますが、
時間のないときには第2公式まででもよいでしょう。毎日1~2回行うのがおすすめです。
【注意】
うつ病や統合失調症、糖尿病のある人、消化器などに病気のある人は、
医師に相談した上で行う椅子は、安定しているものを使い、
平坦で滑らない場所において使う
【準備】
背もたれのあるいすに姿勢よく座る。あおむけに寝て行ってもよい
ベルト、時計、眼鏡など体を締めつけるものははずしておく
暗く、静かな場所で行う
【背景公式】
「気持ちが落ち着いている」と心の中でゆっくり繰り返す。
各公式の合間にもつぶやくとよい。
【第1公式】
両腕・両脚に重さを感じる
- 利き腕に意識を向ける。利き腕が右なら、「右腕がとても重たい」と
心の中でゆっくり繰り返す。 - 逆の腕も同様に行う。
- 右脚全体に意識を向ける。「右脚がとても重たい」と心の中でゆっくり繰り返す。
- 逆の腕も同様に行う。
- 両腕、両脚が重いことを感じる。
【第2公式】
両腕・両脚に温かさを感じる
- 利き腕に意識を向ける。利き腕が右なら、「右腕がとても温かい」と
心の中でゆっくり繰り返す。 - 逆の腕も同様に行う。
- 右脚全体に意識を向ける。「右脚がとても温かい」と心の中でゆっくり繰り返す。
- 逆の腕も同様に行う。
- 両腕、両脚が温かいことを感じる。
【第3公式】
腕に意識を向け、「心臓が静かに打っている」と心の中でゆっくり繰り返す。
【第4公式】
呼吸に意識を向け、「自然に楽に呼吸している」と心の中でゆっくり繰り返し、腹式呼吸を行う。
【第5公式】
おなか、胃の辺りに意識を向け、「おなかが温かい」と心の中でゆっくり繰り返す。
【第6公式】
額に意識を向け、「額が心地よく涼しい」と心の中でゆっくり繰り返す。
【消去動作】
1.ゆっくり目を開ける。
2.手を前に出し、力を入れてグーの形を作る。
3.勢いよくパーの形に開く。
1.2と3を何度か繰り返す。
自律神経調整法について、だいぶカバーしたと思います。
世間の情報と私の思索や毎日の経験、本を読むことでの理解を深めるなどを通じて、
また、このテーマ自律神経調整法については、お伝えしたいと思います。
どうか、ストレスがあっても成長に丁度いいくらいのストレスになりますように(祈)