コミュニケーション力

コミュニケーションの原則 Vol.6

今回も、あなたがコミュニケーションの問題を解決していく私流のヒント
をお伝えしていきたい
と思います。少しでも、お役に立ちますように!!


またまた
、前提のおさらいです。
・コミュニケーションとは、相互理解と不理解の振り子である
・そもそも人間は勘違いの生き物である
・相互理解は不可能である、と知る
・自分にも相手にも メンタルブロックがあることを知っておく
・口よりも耳を使う
・口よりも表情とボディランゲージのコントロールを優先せよ
・言葉は最終兵器である
・親を徹底的に分析しておく(性格・タイプ診断・言われたこと・されたこと・
どれくらいの愛情を注いでもらっていたか?・無条件の愛だったか?
条件付きの愛だったか?・
受けた躾・影響・好きな所と嫌いな所・
尊敬できる言動はあったか?・感謝できる所は? など)


では、今回は

・口よりも耳を使う
という内容についてです。何となく意味はお分かりになりますよね?
(はい、ここで危険なワードが出てきましたね(笑))
相手はこちらの意図・意味していることを理解していない、という前提が
半分外れた表現です。

口よりも耳を使うというのは、話すよりも相手の言っていることをキチンと把握する
ようにするという事です。耳は二つ。口は一つです。相手の言うことを二つ聞いたら
こちらは一つ返す、という心掛けの事です。

「会話上手は聞き上手」 と言われますが、そのことであり、「優秀な成績を出す
営業マンも聞き上手である」、と言われています。(このトピックについては、
こちらを参照ください)

何故だと思われますか?

 
それは、人間の本能的欲求の中に承認欲求というものがあるからです。

全ての人の中にあります。プログラムされています。例外ないです。
じゃ、相手の話をろくに聞きもしないで、自分のことを話してばかりの人と
いつも、誰に対しても聞き役ばかりで自分のことを殆ど話さない人がいるではないか?
と言われそうですが、
承認欲求の強弱が元々あることと、その人がコミュニケーションパターンを
確立してくる過程で、どういう風に学んできたか?ということなのです。
他に考えられるのは、あなたの見えていない所での
人からの承認(あるいは自己承認)をしっかりと受けている
ので、
あなたと接している時は
承認欲求不満が溜まっていないと解釈することも
できます。

少し深い話ではあるので、この場合は相手の人が自覚できていないケースも多いです。

相手との関係で言いたい事を言えないまま、ずっとガマンしていて内心
「そうじゃないねん。違うって、誤解してるって」と
考えながら、時間が経過したとします。
よく見ますが、その人は相手から離れて解放された途端に、何でも聞いてくれる仲の良い
友人?彼氏?に電話して、ぶちまけていらっしゃいます。
承認欲求不満状態では心のバランスが崩れていますから、そのバランスを取り戻す行為
をしているのですね。おそらく。

この人に、私が「承認欲求不満ですか?」とでも言おうものなら、
「はぁ~ ん? おっちゃん何言ってるん??」と返されそうですね。
その方は、自分が承認欲求不満状態である、という自覚をする頭の状態では
ありません。
もっと、原始的に感情にほぼ支配されていらっしゃいます。
感情レベルのチカラは強く理性を簡単に負かしてしまいますから、感情的になっている
人に対して理知的な論理は通用しないのです。

という事で、何が言いたい?と申しますと、相手のことを聞くというのは相手の
言葉だけを聞くのではなく、5段階あるとされる聞き方をマスターしましょう、と
いうことなのです。
この5段階について、ご紹介しておきます。
①聞く:話し手の発するをきく

②聴く:話し手の言葉をきく

③利く:話し手の理論をきく

④効く:話し手の気持ちをきく

⑤訊く:話し手の本意をきく

です。
最初の聞くが日常、一番使われると思いますが、
コミュニケーションにおける聞き方としては最下位ランクになる訳です。
相手の言っていることに集中出来ておらず、
意味を汲み取ろうとしていないのです。

聞き流している、右から左に抜ける、車の音や雑踏の中の音に交じっているくらい
あるいは、自分が次に何を言おうかな?と考えていたり、
酷い場合、会話とは関係ないことを考えているという聞き方です。

会話中、相手からすると
「この人、自分の言っている事をキチンと聞いているかな?」という感覚を持つ場合
もあります。上の空とか、心ここにあらず、と感じます。
相槌ちが上手かったり、「はい」など適度にタイミングよく返すことがあると
相手は理解されているような気になってしまいます。

こういう場合は、「相手に対してストレートに聞いてますか?」と
質問するとか、「今の話を要約すると」と言って相手の反応を見る、という
変化球を投げましょう。

少し、高度なテクニックとしては、敢えてこの聞き方を入れていって
相手にこちらの本意
(あなたから離れたい、あなたと距離を置きたい、関係を終わらせたい)

を伝えるというものがあります。
言語化できていなかったけど、無意識にやってきたかも?
という人もいる
かもしれません。
 
次回は②の聴くから⑤訊くまでを一気にお伝えしたいと思います。

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